第10章 8。
今日は最近の中で一番天気が良く、心地よい風が吹いている。私は庭に置いてあるベンチの真ん中に座り、両膝にリヴとルアの頭を乗せ、膝枕をしながら過ごしていた。
そして、心地よい空気と風を感じながら、息子たちの穏やかな寝顔を見つめていると、自然と眠気が襲ってきて、思わずまぶたを閉じてしまいそうになる。
普段「暇だ、退屈だ」と愚痴をこぼしているリヴたちは、先ほどまで何が気に食わなかったのか、庭で取っ組み合いの喧嘩をしていた。
しかし、体力の限界が来たのだろうか、ベンチに座って怪我をしない限りは仲裁に入らず見守っていた私のところに近寄り、糸が切れたように膝枕で寝てしまった。
先ほどまでの騒がしさが嘘のように静まり返った。私は幸せそうな寝顔で昼寝をしている二人を起こさないように、優しく両手で頭を撫でた。
ふと、リヴの寝顔を見つめながら「あの人に似ている」と思い出した。昔、彼と共に過ごした時、私の膝枕で寝ていた姿が浮かび、微笑ましい気持ちになった。
そして、雲一つない青空を見上げた。まぶたを閉じ、心地よい風と空気を感じ、安心感に包まれながら「ふぅ…」と息を吐き、胸を撫で下ろした。
「よく眠ってるね。気持ちよさそう」
すると、今日は仕事が休みで一日中家事をしてくれていたシイナが、先ほどまでの騒がしさが突然静かになったことを不思議に思ったのか、小さな声でそう言いながら家から出て庭に顔を出した。
私は彼女の言葉を聞きながら閉じていたまぶたを開き、両膝を枕にしているリヴたちを見つめて微笑む彼女と、リヴたちの寝顔を交互に見て「そうだね」と返事をしながら微笑んだ。
私は両膝に感じる重みと子ども特有の温もり、心地よい外の雰囲気を味わいながら、ゆっくりと深呼吸を繰り返した。
そして、私は視線を周囲に巡らせ、一瞬眉をひそめた。
先日、シイナから「調査兵団がストへス区の門から壁外調査に出発した」という噂を職場で聞いたと聞かされた。しかし、彼女はそれ以上何も言わなかった。
無事に帰還したのか気になることはたくさんあるが、それを考え始めると際限がなくなり、余計なことまで考えてしまう。