第9章 7。
そして、私はそう言いながら、ゆっくりと草木が生い茂る場所を馬と共に歩き、考え事を中断して、急いで馬に乗った。片手で手綱を握り、片足で馬を蹴った。
実際、考えないように努力しているが、気を抜くと今日の出来事が怒涛のように頭の中に溢れ出し、収拾がつかなくなる。
しかし、これ以上考えても無駄で、自分には必要以上のことはできないと諦めるしかない。私は歯がゆさを抱えながら、これからリヴァイと顔を合わせて向き合うために、余計な言動を起こさないよう気を引き締めた。
――――。
あの後、私は急いで古跡に向かい、到着後誰にも気づかれないように少し焦りながら速足で使われていない部屋を探した。
そして、一際人気のない部屋に入った。そこで自分のマントを脱ぎ、から預かったものをそのマントで包んで隠すように置いた。
部屋を後にして廊下を歩いていると、人の気配を感じられなかった。リヴァイ班のメンバーが使用している各部屋にも注意を払いながら探したが、やはり誰の気配も感じられなかった。
そのため、「きっと食堂にいるのだろう」と思いながら、早鐘のように打ち鳴る心臓を落ち着かせるために深呼吸を繰り返しながら、足早に食堂へ向かった。
私は食堂に着き、扉を開ける前に窓ガラスに映る自分を確認し、不審な点がないか確かめた後「よしっ」と小さく呟いた。
「お疲れ様ぁ…って、いないのかよぉ…」
そして、恐る恐る食堂の扉を開けた。しかし、その場にはリヴァイの姿がなく、拍子抜けしたと同時に胸を撫で下ろした。実際、今、彼と顔を合わせることに不安を感じ、少し恐怖心を抱いていたため、思わず安堵の言葉が漏れてしまった。
私は一瞬気が抜けてしまったが、すぐに気を引き締め、食堂を見渡した。その場にはリヴァイの姿はなかったが、彼以外の班のメンバーは全員揃っていた。
私が姿を見せると、椅子に座っていた全員が立ち上がり、敬礼の姿勢を取った。しかし、私は片手を上げて制止すると、全員は静かに何も言わずに再び椅子に座り直した。