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空を見上げた。

第9章 7。



そう思いながら、今日急遽会議を欠席したこと、私を探しに来たモブリットの様子を思い出し、一人で苦笑いを浮かべた。

今日の会議は、これまで以上に緊張感が求められる内容であった。そのため、改めて、幹部の一人である私の行動が後先を考えず無責任であったと再認識した。あの時、リヴたちと会えた私は冷静な判断ができず、自分の意見を優先してしまった。

そして、私を探しに来たモブリットの言葉や表情から、彼が非常に不憫な思いをしたことが容易に察せられた。それもそのはずだ。私は今日、会議のために少し早めに古跡に向かった。

しかし、途中でリヴたちに遭遇し、私より遅れて古跡に向かったモブリットの方が先に到着してしまった。連絡もせずに遅刻した挙句、急遽欠席するなどあってはならない。

さらに、はっきりとした理由を伝えることもなく欠席を知らせてほしいとお願いしてしまったことに対して、彼がその後どれほど居心地の悪い時間を過ごしたか、今なら容易に想像できる。

冷静に状況を整理した結果、彼に申し訳ない気持ちでいっぱいになり、「どうしよう…」とこの後の私を待ち受ける状況を想像しながら、再び片手で手綱を握り直して城跡に向かった。

しかし、今から戻ったとしても、すでに会議は終わっているだろう。それでも、会議は確かにあの場で行われた。エルヴィンやリヴァイだけでなく、同席していたリヴァイ班のメンバーにも迷惑をかけたことを考慮すると、謝罪に行くべきだと思った。

私は目的地に向かいながら、木々が生い茂る道を馬で進んだ。の姿や彼女と過ごした時間を思い出すと、早く向かわなければならないと理解していても、今、リヴァイに平常心で向き合えるかという問いへの答えは、瞬時に「無理」だと理解した。

そのため、気持ちを落ち着けて整理する必要があると思い、目的地へ向かうのに予想以上の時間がかかっている。

そして、もし今日に再会したことがリヴァイに知った場合、彼がどのような反応を示すのかを想像してみた。しかし、容易にその反応を思い描くことはできなかった。仮に想像できたとしても、恐ろしい場面しか浮かばず、思わず身震いし、背筋に悪寒が走った。

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