第20章 18。
俺はやはり、何のことだか分からずに首を傾げながら、先に歩き出したコニーの後を追おうとして、一度踏み出した足を止めた。
そして、誰もいないその場に視線を巡らせ、先ほど兵長が座っていた席を見つめた。穏やかな雰囲気を漂わせ、さんと幸せそうに家族の話をしていた兵長の姿を思い浮かべ、微笑ましさを感じて小さく口角を上げた。
「必ず…必ず、また会えますよ」
俺はそう小さく呟いた。すると、コニーはすでに就寝しているであろうヒストリアと兵長を起こさないように、小声で俺の名前を呼んだ。
それから俺は、背伸びをし、あくびをしながらその場を後にした。