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空を見上げた。

第19章 17。



そう思いながら、「覚悟を決めよう。きっとリヴァイさんも同じ気持ちだ」と心の中で呟き、自分に言い聞かせた。

同じように夜空を見上げ、滲み始めた視界を紛らわすために瞬きを繰り返した。しかし、その度に涙が頬を伝い、気を紛らわすことは困難で、涙は止まることを知らなかった。

それでも見上げた夜空に浮かぶ星と月は、非常に美しかった。これまで見てきたものより何倍も、何十倍も美しかった。

それからしばらくの間、二人で寄り添いながら夜空を見上げていた。リヴァイさんは黙ったまま、再び強く、しかし優しさと温かさを兼ね備えた手で私の腰に触れた。

やはり私の涙は止まらない。それでも、もう泣き止まなければならない。「また明日」と伝えることができなくても、もし今日が「最後」になるのなら、笑顔で見送りたい。

私はそう思いながら、何度も手の甲で涙を拭い続けた。しかし、拭ったそばから涙が次々と溢れ出し、埒が明かない。その瞬間――

さあーと私たちを少し肌寒い夜風が包み込み、吹き抜けていった。その寒さを和らげるために、私たちは無意識のうちに一層近づき、寄り添った。

夜空をこんなにも切ない気持ちで眺めたのは、いつぶりだろうか。
これまで見上げていた夜空を、どのような気持ちで見上げていたのか思い出せない。

私はそう思いながら、時間が許す限り、二人で寄り添って夜空を見上げた。二人の間には会話はなく、ただ互いの体温だけがそこにあった。

そして、ついに「その時」が訪れてしまった。しかし、先ほどまで感じていた寂しさは消え、今、私の心を占めている感情はただ一つ。「信じること」、それだけだった。名残惜しさを感じているのは私だけではない。

自分のことばかり考えてはいけない。誰よりも「愛おしい人」だからこそ、リヴァイさんが抱いている感情も、すべてではないにせよ、考え、共に背負っていこう。

これから私たちが恋人から夫婦、そして家族として歩んでいくために、それが必要なことなのだ。

私は最後に心の中でそう考えながら、意を決してリヴァイさんと向かい合い、彼の顔を真っ直ぐに見つめた。互いの顔と目をしっかりと見つめ合い、決して目を逸らさなかった。

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