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空を見上げた。

第18章 16。






それならば、俺は、新しい気持ちを抱き、これから先、「隠し事」によって家族の間にできてしまった溝を埋めていくことを決意する。

その溝を簡単に埋めることは難しいかもしれない。それでも、俺は一人ではなく、大切な愛する家族がいる。

そして、血の繋がりがなくても、姉さんとルア、そして母さんと父さんの5人で新しい人生をスタートできることに、心からの幸福を感じていた。

「(泣かないで、いいんだ…そばにいてくれればいい)」

俺はそのようなことを考えながら心の中で呟き、涙を流し続ける母さんを再び強く抱きしめた。




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