第17章 15。
「あぁ、俺の帰る場所は他のどこでもない。ただ一つ、たった一人、、お前だけだ」
そして、俺たちはお互いに本当の気持ちを伝え合い、強く抱きしめ合った。胸の中で泣き声を殺すことなく泣き続ける姿は非常に痛々しい。
それでも、その姿をこの目に焼き付けて、受け止められるのは俺だけだ。のすべてを受け入れ、受け止めることができるのは俺だけだ。そして、俺のすべてを捧げると誓う相手はだけだ。
昔も、今も、これからも、何があってもそれだけは変わらない。その事実と現実は、誰にも譲らない。
そう思いながら、胸に顔を埋めて泣き続けるの頭に頬ずりをし、空に視線を移した。目の前に広がる空は、先ほど再会した時とは少し異なり、非常に美しく、同時に切なさを孕んだ儚い青色だった。