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空を見上げた。

第16章 14。






その姿を見て、胸が締め付けられると同時に「変わらぬ愛情」を感じ、心の中に温かい感情が満ちていくのを感じた。

「ああ…すぐ…すぐに会えるよ…大丈夫だよ」

私は最後にリヴァイの姿を横目で見てつぶやき、微笑みながら静かにドアを閉めた。

そして、ドアを閉めた後、その場に腰が抜けたようにしゃがみ込んだ。しばらくの間、動くことができず、頭の中で「言いたいことは言えただろうか、伝わっただろうか」と考えた。いや、できる限りのことはしたと信じよう。あとは、リヴァイとの問題だ。」と呟いた。

そして、深呼吸を繰り返しながら両脚に力を入れて立ち上がり、音を立てないように静かにその場を離れた。廊下を歩き始め、近くにあった窓に近づいて開け、周囲に視線を巡らせた。すると、この場からも「二人の場所」を見つけられた。私は一度、夜空を見上げた。

「(ああ…なんて美しい夜空だろう)」

私は心の中で呟きながら、届くはずのない夜空に思い切り手を伸ばした。そして、手のひらを握りしめ、胸元に持っていく。

その手には、トクントクンと静かに心臓の鼓動が伝わってくる。その事実に、心から安堵している自分がいた。私は、開けた窓から入り込んでくる夜風を感じながら背伸びをした。

との約束を破り、覚悟を無碍にしてしまったことを、申し訳なく思わないわけではない。しかし、私は、リヴァイとのためになるのなら、文句であろうと批判であろうと受け入れる覚悟ができている。それほど、二人のことが大好きで大切なんだ。

私はそう思いながら、二人が再会できる日を夢見て、これからの時間を過ごそうと思った。

また、二人が笑い合えるその日まで…。



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