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空を見上げた。

第16章 14。



おそらく、他人が聞けば文句だと捉えられるかもしれないが、私にはただ「心配」という感情が大いに含まれていると察せられた。

そして今、私は今朝の険悪な雰囲気が消え去り、お互いが普段のように軽口を叩き合えることに喜びを感じていた。 、リヴァイは誰よりも君が大切で愛おしいと思っている。

なぜそこまで大切に思い、愛することができるのか、その理由は分からない。それでも、こうやって話をしていると、嫌でもその感情を実感できるんだ。

君が自分で考え、判断を下し、行動に移したことは、私にもリヴァイにも理解できない。きっと君以外の人には理解できないことだと思う。

それでも、リヴァイのことだけを考えていたことははっきりと理解できる。あの頃も今も、彼が大好きで、大切で、この世で一番愛しい人なんだよね。

だからさ、もう余計なことは何も考えずに、「大好き、大切、愛おしい」という感情だけを胸に抱えて、リヴァイに向き合ってほしい。

リヴァイはのことになると、何もかも捨て去る覚悟ができていると思う。でも、命だけは決して粗末にはしないよ。

約束も保証も確証もないけれど、いつか平和な世界で二人はきっと笑っていると信じている。私はそんな未来を夢見ているんだ。 だから、お願いだよ。もうリヴァイから離れないで、そばにいてほしい。

私ではリヴァイの相手は務まらない。、君でなければ意味がないんだ。 私は窓の外の暗い夜空にの姿を思い浮かべて、話しかけた。

思い浮かべた彼女は何も答えず、どんな表情をしているのか分からない。それでも構わない…この先、リヴァイのそばにいる彼女はきっと幸せそうに笑っているのだろう。

私はそう思い、心から信じてまぶたを閉じた。窓の外から少し肌寒い夜風が私を吹き抜け、室内の空気を包み込み、再び私の体を吹き抜けていった。

私はまぶたを開き、今、私の体を吹き抜けていった風が私とリヴァイの気持ちをの元へ運んでくれたらいいなと思い、一人微笑んだ。

「リヴァイ、メモ用紙と筆記用具はあるかい?」
「…あぁ、引き出しの中にある」

そして、私はリヴァイに向き直り問いかけた。

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