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空を見上げた。

第15章 13。



「今し方、リヴァイに私が知る限りのことを話してきた。しかし、今回なぜこのような事態になったのかは、ハンジ…お前にしか分からないことだ。説明してほしい」
「…うん…そうだね…話すよ。でも、少し長くなるけど、時間は大丈夫?」

私は一度、エルヴィンのこの後の予定を聞いた。彼は団長という立場で決して暇ではなく、いつも忙しい。事情を話さなければならないが、簡潔に説明できるようなことではなかった。

「あぁ、問題ない。この問題も先延ばしにはできないからな」
「うん、分かった。今回の件については…」

すると、エルヴィンは静かな声でそう言った。私はエルヴィンの言葉を聞き、突然早鐘のように脈打ち始めた心臓を落ち着けるために両手で顔を覆い深呼吸を繰り返した。しばらくして落ち着きを取り戻し、両手を顔から離して口を開き、静かに今回の件が起こった経緯を話し始めた。

会議を欠席した理由、リヴたちとの出会い、そしてリヴたちを家まで送り届けた際にと再会したこと、がこれまで大切に保管していたマントを預かり処分したことを話した。

話し始めると支離滅裂な部分が多く、まとまりがなかった。に関して、私が知っている情報や伝えなければならないことは、今話したこと以外にもまだたくさんある。

しかし、今はすでに思考がまとまっていない状態で話すと、さらに混乱するだけだと感じた。そのため、私は重要な部分だけをできるだけまとめて簡潔に話すことにした。

「…ということなんだ…」
「そうか…その話が事実であれば、私がリヴァイに伝えた内容と大きな差異はないということだ。教えてくれてありがとう」
「ははっ。できることなら誰にも話さないつもりだったよ。でも、私もも、こうなることは覚悟の上だった」

私が話している間、この場には妙な緊張感が漂い、居たたまれない気持ちになった。そしてエルヴィンは静かに私の話を聞きながら、時折小さく息を吐き出していた。

すべての話を聞き終えた後、彼は「すまなかった」と小さく私に謝罪した。しかし、エルヴィンは今回の状況を作り出したことには関与していない。

リヴァイに隠し事をして傷つけていたことには関与していても、今回の件についてエルヴィンが謝る必要はない。

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