第13章 11。
そして、エルヴィンはリヴァイがその場に落とした拳銃を拾い上げ、何も言わずに素早くその場を後にし、城の中へと戻っていった。
私はモブリットとエレンの肩を借りて、力の入らない足腰を持ち上げてもらい、ゆっくりと歩き出した。その場にいる全員は、気を遣ってくれているのか、それとも状況を把握できていないのか、何も言わずに黙っていた。
私はそのことに少し感謝しつつも、居心地の悪さも感じていた。すべては自分が引き起こしたことだ。私は誰にも気づかれないように小さな声で何度目かの「すまない」と謝罪を述べ、気を失うようにモブリットとエレンの肩に全体重をかけ、まぶたを閉じた。