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空を見上げた。

第13章 11。



「だからっ、星を見に来ただ―」

私はその問いに「星を見に来ただけだ」とはっきり言おうとした瞬間、再びその場に銃声が響き渡った。私は思わず、彼が素早く銃弾を装填をする姿に感心してしまった。

私は二度目の発砲に言葉を失い、恐る恐る足元に視線を向けた。すると、二度目の発砲で放たれた銃弾が、私のつま先のすぐそばに着弾していた。

馬が再び嘶いた。しかし、言葉を失っていた私は馬を宥めることができず、思わず半歩後ずさってしまった。

「リヴァイ!ハンジ!何をしている!」

誰かがエルヴィンに現状を報告したのだろう。エルヴィンは焦った様子で、数メートル離れた場所で向かい合って睨み合っている私たちの間に割って入り、声を荒げた。

「エルヴィン、黙れ。お前には関係のないことだ。ハンジ、逃げようなんて馬鹿げたことを考えるなよ?今度は確実にてめぇの脚に当てる。正直に、簡潔に俺が問いかけた質問にだけ答えろ。他のことはどうでもいい」

しかし、リヴァイは相変わらず無表情のまま私に言葉を投げかけ、拳銃を向けている。もし再び発砲すれば、エルヴィンに当たる可能性が高い。それをリヴァイも理解しているはずだ。

しかし、リヴァイはエルヴィンのことを気にせず、私に真っ直ぐ拳銃を向けている。

私は言葉を失い、リヴァイの問いかけにただ黙って彼を見つめることしかできなかった。私を見つめる彼は相変わらず無表情で、瞳には「感情」という色彩がなく、私の存在すら視界に入っているかどうかも定かではなかった。

しかし、一つだけはっきりと彼らから感じ取れることがあった。それは「の存在」だ。リヴァイは今、私の中にいる「の存在」だけをじっと見つめている。

それならば、私は無闇に口を開くべきではない。下手にこの場を動いたり言葉を発すれば、リヴァイは周囲を巻き込むことを厭わず、再び容赦なく私に向かって発砲するだろう。

リヴァイがこのような状態になっているのは、すべて私の責任だ。できることなら周囲を巻き込みたくなかった。

リヴァイが私を睨みつけているその瞳には、何の感情も宿していないように見えたが、静かな殺気と相変わらず「への思い」が感じられた。

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