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【BASARA】幸村落ち。元遊女ヒロイン【内容激しめR18】

第5章 言合い


ぱんぱんと腰を使う音が三日月夜に響く。
それは牡丹が自ら動き、武田の大将を責め落とす姿だった。

「幸村様は虐められるのが好きなのですね…」

「あっあぁっ…ち、違う!…牡丹…そ、某は…」

「皆さんが見ているからと、謙遜しなくても良いのですよ…?」

「うぐぅ…はぁ…ぁぁ…」

「虐められるのが好きな殿方は、虐めるのもお好きなのです…幸村様は…きっと良いご主人様にお成りになるでしょうね…」

「牡丹…っ!?」

「はぁ、気持ちイイ…」

幸村にしなだれながら張り詰めた陰茎を愉しむ牡丹の姿に、周囲の近衛も誰も近付くことは適わなかった。
むしろ、あの破廉恥嫌いな天然ぼけの大将がそうされることを悦んでいるようにしか見えないので、

「こ、これはなんたる不謹慎な…だがいいぞ!も、もっとヤレ!」

…なんて応援が始まってしまう始末だ。
しかし、幸村だけは、…これはならぬ、と感じ取っていた。
牡丹の様子がおかしいのは、俺を貶めているから…ただそれだけではないのだと。

禍つなる気配に総毛だったが、牡丹が相手では形勢は不利な事も必定。

武田の大将はこの数週間の間に、そしてまさに今の今まで誰もがこの牡丹という妖艶なる大輪に身も心も奪われていた事に気が付いた。

「…し、叱って下され…牡丹…俺を…もっと…」 

「ごめんなさい…幸村様…私は…本来叱るのは得意ではないのです…」

「ち、違、う…。俺は、俺は、ずっと…そなたの…あぁっ…」

「…それに、罰だと最初に言ったじゃないですか…」

「はぁぁ…牡丹…だから、それを…俺はっ…くはぁっ!」

――牡丹…そなたを蝕む病に気付けなかった俺を許せ…。

「うぐぅ…逝くぅ…!!」

幸村が淫らな腰付きに耐えきれず精液を散らした時だった。
辺りの兵士からも鮮血が飛び散ったのは…。

その燦めく白と赤の中で牡丹は今宵も乱れ咲いていた。
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