【BASARA】幸村落ち。元遊女ヒロイン【内容激しめR18】
第2章 出逢い
「あなたは最高です…牡丹。お市様という遊び相手がいなくなったので、少々飽いていたところなんですよ」
ぶぴゅぶびゅるとたっぷり白濁を流し込むと、天海様は満足したように衣服の乱れを直したが、しかし、ふと何かの空気を察するように目を眇めると、いそいそとどこかへ消えてしまった。
私は、宙ぶらりんのまま置き去りだ。
ただ、この格好でいれば、子種が勝手に漏れてくるし、妊娠の可能性は低いだろう。
後に薬を塗布するのも意外と面倒なのだ。
私が男に産まれていれば、こんな生活ではなく、天下でも狙い楽に生きていけたかもしれないのに。
しかし公許遊郭とはどんな物なのだろう。
こことちがって手当がでるのだろうか…。
こんな私でも雇って貰えるだろうか…。
牡丹が思案しているとどこからともなく声が聞こえてきた。
「某は甲斐武田が大将!!!!
真田源二郎幸村!!!!
不当におなごを扱う不届き、
断じて許せはせぬぅぅぅ!!!!」
などという、馬鹿でかい男の声が地鳴りと共に響いてきた。
そして次の瞬間には…。
ぼごぉ!!という音と共に入口どころか、屋敷の内部まで破壊され、契り合っていた女男共は驚嘆していた。
男は紅い甲冑に革のジャケットを羽織っており、上から虎の陣羽織を纏っていた。
客のある男から聞いたことがある。
武田軍の総大将がつい最近、代を変えたのだと。
紅蓮の炎を燃してふと我に返ったその男は、周囲のあられもない営みの数々に最初呆然としていた。
そして、ふつふつわなわなと身を震わせると、
「破廉恥でござるぁぁぁぁ!!!!!!」
と大声で叫び、一度屋敷の外へとダッシュで消えた。