【BASARA】幸村落ち。元遊女ヒロイン【内容激しめR18】
第4章 跡追い
佐助は、かの出来事を思い出していた。
真田の大将に変な虫が付かないように見守るのも自分の務めであるが故に、あの日牡丹の事をイッパツ試してみたのだが…。
「下賤上がりの遊女だから、妙な病持ってないかなーとか、他国に情報を売るような輩じゃないかなーとか、色々考えてですよ?だから仕方なく俺様も…」
「佐助ぇぇぇ!!」
やばい、怒られるかなぁこれ、と佐助は牡丹に手を出し過ぎてしまったことを後悔していた。
しかも俺様としたことが…。
「あやつもおぬしも、やはり漢よのぅ…」
また牡丹とヤリたいなんて考えている。
お館様は流石、なんでも見抜いてしまうから困りものだ。
「そこまで気にかけるならあやつと対峙してみてはどうじゃ?」
「やめてくださいよー。そうやってけしかけるの」
「ぬわっはっはっはっ!おぬしもまだまだ小童よのぅ…!」
そんなこと、自分が一番よく知ってますって。
思いながら佐助は、
「じゃ、そろそろ偵察の時間なんで!給料分の仕事はしなきゃねー」
と言い残し、逃げるように陰の中に消えた。
真田の大将が腑抜けているうちに攻められたら、まじで終わるからな武田は。
そう強い感情を残して…。