第3章 物思い

この忍びはその心情を察したのか、突如として自身の逸物を取り出し、私の中にそれを思い切り埋め込んだのだった。

「ごめん。なんもしないって言ったの、アレ嘘になっちゃうわ」

「うぐっ、うぅん！くぅん！」

「さっきからお前のオ○ニー姿見て粋ってたんだ。このまま終わりなんて野暮が過ぎる、だろ？」

「うっあっ、あぅぅ！！うぅ！！」

口を抑えられ、背後から雌しべを突かれる。
立ったまま乳房をも蹂躙され、私は快楽の底へと叩き落とされた。

ああ、幸村様が目の前に…いるのに…。
目をさましたら…またはしたない姿を見られてしまうのに…。

幸村様はきっと性というものを好まない人なのだ。
下賤と言えど男の身体で生きてきた身。
牡丹はこの幸村様が純真であることだけは、かの遣り取りで把握していた。
けれど、牡丹の生きる全て、持てる知識は閨房のそれしかないのだ。
まるで相反するこの恋の始まり。
その初日…。

まさか好いた男の従者と、こんな荒淫をするとは思ってもみなかった。

ーぱんぱんぱん…。

忍びが腰を奮う音が辺りに響く。
幸村様に見られてしまったら…。
私のような淫乱を嫌っているのに、もっと嫌われてしまう。

ああ、でも見られてしまったら…。
いよいよ彼は私にその熱い性をぶつけてくれるかもしれない。

忍びに背後から突かれながら、いつ起きるとも限らない想い人を前に、牡丹は佐助の熱い肉竿に逝かされてしまったのだった…。