【リヴァイ】Calmi Cuori Appassionati
第20章 Until We Meet Again... ※
シーツの間にラベンダーのドライフラワーを差し込んだベッドは、二人が動くたびに柔らかい香りを漂わせる。
「兵長・・・」
指を絡ませ、濡れた唇にキスをすると、涙を浮かべた瞳で見上げてくるサクラ。
さすがにもう限界か。
リヴァイは愛撫をしていた手を止め、指に付いた愛液を舐めとる。
「少し休むか?」
サクラは頬を火照らせながら、小さく頷いた。
幾度かの絶頂を迎えた身体は、浮遊感が支配している。
ベッドから下りて湯を沸かしに行ったリヴァイを手伝いたくても、指一本まともに動かなかった。
「・・・すみません」
固く絞った温かいタオルを持って戻ってきた兵士長に謝ると、眉をひそめられる。
「なぜ謝る?」
「兵長に後始末をさせてしまっているのが申し訳なくて…」
胸や耳元に付いている唾液や、膣口に溜まっている精液を丁寧に拭いてくれる。
とても心地いいが、手を焼かせてしまっていると思うと自分が情けなかった。
「何言ってる、これは後始末じゃねぇ。あとでまたする時に、前のが残ってたら気持ち悪いだろ」
まだ小休憩にすぎない。
そう言いながらも、いたわるように髪を撫でてくるリヴァイに、サクラは小さく笑った。
シェリーを馬小屋につないでから部屋に戻った途端、堪え切れなくなったとばかりに身体を求められた。
背中から抱きすくめられ、首筋に熱い息遣いを感じると、この人に全てを許したくなった。
普段はほとんど感情の起伏を見せないリヴァイが、自分には激しいまでの愛情をぶつけてくる。
ただ嬉しくて、どうすれば応えることができるだろうかと、それだけを考えながら乳房を揉んでくる手を包んだ。
久しぶりの肌に、心も体も興奮した。
互いが引き出す快感にいつまでも身を委ねていたくて、このまま時が止まって欲しいとさえ願う。
そして、リヴァイの熱が奥へと吐き出されるたび、言葉に表せないほどの幸せを感じた。