【リヴァイ】Calmi Cuori Appassionati
第20章 Until We Meet Again... ※
馬小屋に入れて水を与えると、嬉しそうに鼻先でリヴァイとサクラの頬にキスをするシェリー。
明日は頑張ってもらわなきゃならない。
よろしくね、と言って馬小屋をあとにする。
「それで・・・馴染みには会えたのか?」
「はい、おかげさまで。皆、元気そうでした」
「そりゃ良かったな」
その笑顔を見れば、どれだけ楽しかったかが分かる。
体調も良さそうで安心した。
「兵長は寂しかったですか?」
「あ?」
「二日間会えなかったから寂しくは無かったのかな、なんて」
すると、リヴァイは“何言ってる”と眉間にシワを寄せた。
「久しぶりに一人で寝たから、ゆっくりできた。腕枕をする必要もねぇしな」
「そうだったんですか?」
「・・・・・・・・・・・」
首を傾げて顔を覗き込むサクラに、リヴァイの足が止まる。
ちょっと考え込むような仕草を見せてから、ゆっくりと口を開いた。
「まあ・・・アレだ。エルヴィンの野郎が用意したベッドは一人で寝るにはデカすぎる。お前がいて、丁度良い」
素直じゃない兵士長らしい物言いに、思わず笑みが零れる。
そんなサクラを見て、リヴァイも表情を緩めた。
「だから、さっさと帰って来いと思ってた」
「兵長・・・」
そっと抱き寄せられ、耳元にキス。
やっぱり寂しかったんですね。
お返しに唇にキスをしながら言うと、今度は否定をしない。
「私も寂しかったです」
たった二日だけでも、離れていると恋しくなる。
貴方の腕に包まれていたいと思ってしまう。
「今夜はずっと抱いていてくださいね」
「・・・ああ、二日分な」
リヴァイはサクラの頰を優しく撫で、そして唇に口付けた。