第104章 最初(始祖)
③ 「知られていない場合」と「知られた場合」で、C級の立場を180度変えてしまった
知られていない場合
→ 敵はC級にベイルアウトがあるのか分からない
→ 武器・防具・戦力も不明
→ 迂闊に手を出せない
→ 敵の判断が遅れる
→ 時間と戦場の余裕が生まれる
→ A級B級(トリオン兵駆除)・C級(市民の避難誘導)が各自の役割を遂行しやすい
知られた場合
→ 「ベイルアウトが無い」と敵が把握
→ 倒せば確実に捕獲できる
→ トリガーも奪える
→ C級が優先的な捕獲対象になる
→ 避難誘導が止まる
→ A級B級が救援に回る
→ 戦線が崩れる
→ 敵側に戦場の流れを持っていかれる
④ C級全員を「優先的に狙われ得る立場」に変えてしまった
修自身の問題に留まらず、同じC級隊員全員が危険に晒される構造を作った
恵土が、戦場で木虎が「C級隊員が攫われる」と即座に察したのはこの為
⑤ C級隊員の役割そのものを危険にした
C級は第二次侵攻時、市民の避難誘導を担当する予定だった
しかしC級が狙われれば避難誘導が中断・遅延する
その結果、A級B級が救援に回らなければならなくなり、戦闘配置まで崩れる
終始敵のいいように回り敵のペースになり、ボーダー側は後手後手に回ることになる
修はアフトクラトルからのスパイでは?と恵土が疑うことになるきっかけとなった
⑥ 4年間積み上げてきた恵土の努力を、侵攻直前に無意味にしかねない状態にした
4年間の訓練・規定・戦術・役割分担が、侵攻直前に大前提から崩れた
しかも恵土の認識では、「あと1か月」ほどで実戦に使う段階だった
その為「4年間全部ぱあだ」という絶望に繋がった
⑦ C級として「勝つ」必要がない状況で、敗北してしまった
求められていたのはモールモッドを倒すことではなく、A級が来るまで生存して時間を稼ぐこと
木虎の言う「やられさえしなければよかった」が核心
勝利ではなく、生存・防御・時間稼ぎが重要だった
⑧ 入隊から3か月間、シールドモードを会得しなかった
シールドモードという防御手段を学ぶ機会があったにもかかわらず、会得していなかった
シールドモードを使うだけ、相手が動きにくいよう立ち回り動き防御に徹するだけで十分、モールモッドやバムスター相手でも時間を稼ぐ為の防御手段になり得た
レイガストも迅の助言を踏まえて支給されていた
