第104章 最初(始祖)
死んだら…無かったことにならないかな
そんな想いがどうしてもこびり付いて離れなかった
そして…三度の自殺未遂を経て、秀次と迅によりギリギリしないだけであって、死にたい願望は覆ることは無かった
しかし……新ボーダーに蒼也が入ることにより、決して死なせない為に、死に物狂いで取り組み続けた
死んでも大丈夫なように、残っていくように…
最上さんが…そうしてくれたように……
私も…本当の父のように想っていたから
死にたい願望は息を潜めた
特別育成部長として
特別育成官として
皆を鍛え、戦術の重要性を伝え、格上相手への立ち回りを自身との模擬戦を経て学ばせ、たくさんの経験を与えそれを通じて生き残れるように励んだ
自分の全ての時間を費やしてでも、休みも何も要らない…そう——一貫して取り組み続けてきた
訓練生でも正隊員でも関係無く、皆が生きれるように、生きて帰れるように、懸命に励み…全てを費やしてきた
楽しく過ごせるように…
みんなでたくさんのことをしながら…
全てをそれに賭けてきた——自分の死にたい想いを、殺してでも
それが壊されたのは……たったひとりによるものだった
12月11日
ボーダー本部基地
女子更衣室
恵土が着替え終わった折、木虎が入ってきた
そして外に近い場で木虎は話し、伝えた
C級隊員三雲修が本部の外でトリガーを起動した、と
モールモッドを倒したと言われたが
恵土「違う!!三雲じゃない!!遊真だ!!!
倒したのは遊真だ!!!私にはわかる!!三雲は倒された!!!ベイルアウトできないと知られた!!!観える!!!!
C級隊員が攫われる!!!!」
そう一頻り叫んだ後
ふざけるな!!4年間の努力が全部ぱあだ!!
これまでの私の努力はなんだったんだ!!?
命を脅かした罪は!!命を持って償え!!!と叫び狂い、ものを壊した
棚を手に掛けてひしゃげて
ボーダー本部も同様であり
縦揺れに揺れていた
それほどに暴れていた
両拳を床に叩きつけて…
諏訪「?地震か?」
時間的に…修と遊真がそれぞれの家へ帰還する時間より2時間後のことだった
恵土「C級隊員が本部基地の外で使っちゃいけない!!
そのルールは!!第二次ネイバー侵攻の時に!!動員する為!!
その来たるべき時に備えてそう定めていたからなんだよ!!!」
痛切な叫びが喉笛をついた
