第5章 遭遇と探索
Lv.2以降の冒険者には二つ名がつく。その方々は覚えておくに越したことはないというのもまた当然のこと。
と言っても軽く聞き流す人の方が多く、真面目に取り合わない。特にヘルメス様は!
差し出がましいことも承知の上です。
でもそんな助言に対して取られた反応は、今までで初めてのもの。
あんなに真面目に向かい合ってくれるとは思いもしなかった!
ケイト「教えて下さり誠にありがとうございます(ぺこり)
学ぶことに励みます!」拳握
アスフィ「…本当に常識破壊を行ったのですか?」
ケイト「?;はい?;」
どうやら緊急馬車の時刻自体が常識破壊になると知らないようですね。
ヘルメス様曰く、その性能が本物かどうかを調べるついでに、酒のつまみとしてある素材を手に入れてきてなど!
深層だというのにそんな気楽に頼む人がいますか!!(わなわな)←怒り心頭
ケイト「あ、あのー;」
アスフィ「ああ、すみません。
緊急でヘルメス様からどうでもいいような内容を頼まれまして。
37層まで行きたいのですがいいですか?」
ケイト「はい。報酬については馬車の使用時間によって変わります。
ただしモンスターに関してはこちらにお任せを。
手間取らせることはありませんし、私の使い魔が対応いたしますので」
アスフィ「?使い魔とは一体?」
ケイト「あ、この子です」ひょいっ
ドン「きゅー」
アスフィ「!!!//(可愛い!//)
こんな子に戦わせ…いえ(こほん)
強いのですか?」
ケイト「見た目とは裏腹にLv.5の実力はあるそうです。
私も鍛え上げていますしフィンのお墨付きなのでお気になさらず」
アスフィ「モンスター退治の手も煩わせず直通で行く為ですか…
ですが肝心の馬車はどこに?」
ケイト「?ここにありますよ?」
アスフィ「…え?
何で何もない場所を指さしているのですか?;」汗