第88章 神聖たる導き
ブレスレットをベースに、腕時計が取り込まれた
バンド部分に神紋(リヒテンベルク図形)が模様として描かれ、継ぎ目が無くなった
(外す部位が見た目のみの飾りとなったが、所有者設定をすれば自動で装着出来、本人の意志により自由に着脱可能となった)
文字盤のみが内側に出現した
ブレスレットがバンドと文字盤の継ぎ目を全て埋め尽くした結果、というものだろう…
神国王が自ら率先して付け続けているそれは、『腕時計型ブレスレット』として有名になり、誰もが挙って付けたがったという……
テロップ『ご利益目当て?;』
知らない
腕時計の見た目と形質は好きに一瞬でカスタマイズ出来る為、買わずとも同じに出来る変形機能として知られている
神国製の腕時計特有のものの為、それにしか出来ないというのが注意点でもある
勿論、海洋国ディザーラもその筆頭でもある――
かくして……怒涛の、波乱の一日が、ようやっと終わりを遂げることとなる―――
特大の花火と共に――――
7/4から7/5へと日付が変わる折…
椿とのぶつかり合いによって最後に上がったそれは……
次の日の新聞に、大きく見出しに載ることとなる………
大災厄カタストロフィまで…あと、4日…
7/9へ日付が変わると同時に起こる…←5160ページ参照
しかし…それは止められない…止める訳にも行かない……
「癌と隠れ癌」を一掃する為のものだから…全てを守る為には、避けては通れないものだから――
そして―――そうでない者達を、「癌と隠れ癌」に加担せず染まらなかった者達を、必ず守る為の変革として記載されている
そうでなければ――――人口は更にもう半分減っていただろうとも
アイシャとの戦いでも、椿との戦いでも…
妊婦であるというのに全く手加減抜きの全力勝負だった……
まあ負荷が行かないように徹底した上での勝負だからそうなんだろうけれども……;
それと…嬉しい報せがひとつある
何でも…精霊王から十字架、別個のものを分け与えられることとなった
それに世界神様に貰った指輪が溶け込み、精霊様が宿っている所にシルフィが入り込むこととなった
『ずっと一緒^^//♪』るん
とのことだ…
ケイトも心底嬉しそうにしていた…
ケイト「…//←目を細め微笑
うん^^ありがとう//」微笑