第4章 鍛練と迷宮
フィンに諭された結果、テストだとやっとわかった。
でもそれよりも、一つのことが私には気になっていた。
ケイト「でも…フィン、大丈夫なの?」
リヴェリア「?どうした?」
ケイト「だって…遠征で一撃目を私に任せたこと、変な風に取られないかなって心配で…」ぼそ←椿がいる為言えない
アイズ「大丈夫。先見の明だと捉えられたから」
リヴェリア「よく思わないものもいるだろう。
しかしそれで臆する必要はない。
もうお前は既に、ロキ・ファミリアの一員なのだからな」ふっ
ケイト「わかった!自覚持って頑張る!」ぐっ!
リヴェリア「お前の素直さは一体どこから来ているのだろうな…;
生みの両親も祖父母までもが同じだというのに;」汗
アイズ「育ちかな?」
リヴェリア「あれほどの目に遭わされてもか?」
アイズ「頷)だからこそだと思う。
なりたくないって言ってたし、何より同じ思いを味あわせたくないと考えたはず」
フィン「確かにそれは言えてるね(溜息)
人は思惑や下心なんて持って当然だ。だというのに彼女には一切ない。
あわよくばなんて願望が…まったくね」
リヴェリア「何も考えてないのではないか?」
アイズ「多分考えているはず。少しは…」
フィン「今後に期待しようか。
いずれにせよ、そういう行為は彼女には一生できないと言い張れる自信があるけどね」ふっ←肩をすくめながら片目を瞑って左掌を上に向ける
『うん』頷
リヴェリア「そうだな。あの純真さは汚れ知らずだ」溜息
アイズ「うん」こっくり
ケイト(?何でそんな話に発展したんだろう?)きょとん←わかってない
椿「何をごにょごにょしゃべっておるのだ?」
ケイト「ごめん、椿!任せっきりにしちゃって!」たっ←立ち上がって駆け付ける
椿「気にするな!荷台の調子はどうだ?」
ケイト「全然振動も何もないよ!まるで部屋に座ってるだけみたい。傾きもしないし」
椿「はっはっはっ!^^
それはケイトの魔法ありきじゃ!
階段の上り下りも全くもって問題ない!
主神様!手前達は下へ降りるぞ!!」
ヘファイストス「ええ!気を付けて行ってきなさい!」
そうして、私達は上層から中層へ向けて進むのだった。