第4章 鍛練と迷宮
フィン「疑問を抱くことを赦さなかった。
一方的な数の暴力で責めに責め続け、ここまで自分を押さえ込むように変わってしまった。
それは紛れもなく洗脳で、自分を持てなくなることへと繋がった。
元々の性格もあって、それは余計に顕著になった。
そこが問題点でもあるんだけど…まだ早いかな?)
…大丈夫?」
ケイト「ひっ;うん!;」こっくり
フィン「まさか初迷宮がこんなことになるとは思わなかったよ。ごめん^^;」
ケイト「大丈夫っ…」ぐすん
フィン「きつくなったら言ってね?」
ケイト「ん!;」こくこく
アイズ「ケイト…
(なんて言ったらいいかわからない。でも…)
大丈夫。私は…私達は、街の人のようなことはしないから。
絶対、しないから」そっ
ケイト「うん。気、使わなくても、大丈夫。だからっ」←未だしゃっくりと格闘中
リヴェリア「馬車の中が防音になっているとはいえ、あの号泣と叫び声が僅かに漏れていたな。
まさかこんなことでその性能を知ることになるとは思わなかったぞ;」溜息
ケイト「ごめん、なさっ;」
リヴェリア「そこで気を使う必要はない。
まずは自分を顧みて、見つめ直せ。ケイトに悪い点はない。
至極当然のことだ」
ケイト「ん…堂々と、する」
フィン&リヴェリア『その意気だ』頷&微笑
アイズ「…もし辛くなったらすぐに言って。待ってるから」
ケイト「うん。その時は、必ず…頼る」こくこく
椿「動作確認のはずが人生の再確認になってしまったな。
だが、大事なことだ。
歯車が一つ違うだけで、とんでもない方向へ転げ落ちることになるからの」うんうん
ヘファイストス「そうね…私は上から見ているわ。
まずは階段の上り下り、その後は椿。よろしくね」
椿「うむ!では主神様、いってくる!」
そうして、人生初の迷宮へと足を…馬車を踏み入れることになった。
え?荷台に乗ったまま突入するの?←発案者なのにわかってない