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【YOI・男主人公】小話集【短編オムニバス】

第3章 僕と「はじめまして」や、その他諸々。


『戦う!?フィギュアスケーター』


アジア大会で優勝したイ・スンギルは、表彰台の上で普段の彼からは想像もつかぬほど感情も露わに泣き崩れていた。
同大会で3位に入賞した礼之は、そんな彼の様子に驚いていたが、後に純から理由を説明されて合点がいった。

純「スケートに限らず、韓国の若い男性なら誰もが持つ悩みやなあ。日本開催の音楽コンクールでも、韓国の男性演奏家が多くエントリーしとる時は、ほぼ間違いなく優勝者や上位入賞者に兵役免除が与えられるようになっとるし」
礼之「僕は、スオミの国籍も残ってますけど、日本で7年以上過ごせば自由意志になります。でも、競技生活が落ち着いた後に、スオミで何らかの奉仕活動には従事したいですね」
純「まあ、大抵のトップアスリートなら、それなりに免除制度があると思うけどな」
勇利「それでも、氷の上では皆と対等に戦いたいけどね」
礼之「ユリは、『このまま戦績を重ねれば免除になるだろうけど、スポーツ中隊よりは軍事教練の方が良い』って言ってました」
勇利「ピチットくんも、シニアでバリバリやりたい時に煩わしいのは嫌だからって、早々に高校で軍事教練の授業取ったんだって」
礼之「でも、ピチットさんなら余裕で兵役免除のくじ引き当てそうですよね」
勇利・純「確かに」


【後日談】
スンギル「学生なら卒業まで猶予があるけど、殆どは皆休学して入隊する」
純「兵役終えてないと、就職が厳しいとか?」
スンギル「それもあるけど、卒業してから行くと古参兵にいじめられるから」
純「義務とはいえ、しんどいなあ」
スンギル「陸軍はかなり過酷…でも、近所の語学堪能な人は、駐韓米軍のオフィスに配属になって、ほぼ毎週家に戻って来てた」
純「兵役中って、そんなホイホイ帰れるもんなん?」
スンギル「帰れなくはないけど、かなり特殊なケース。その人の家族も終いには『何アンタ、また帰ってきたの?』って言ってたし」

その家族の口真似をしたスンギルに、純は不謹慎ながらも小さく笑った。
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