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【YOI・男主人公】小話集【短編オムニバス】

第3章 僕と「はじめまして」や、その他諸々。


『サムライの、フォトジェニックな悩み』


休憩中。
スマホを手に小首を傾げている礼之に気づいた純は、何事かと声をかけた。
「どないしたん?」
「うーん…僕、ちゃんとプロフィールに性別書いてるのに、何でだろ?」
そう言って見せてきた礼之のインスタのフォロワーからのメッセージの中に、彼をJKのように扱うものが多々あったのだ。
礼之の許可を貰って、彼のスマホからインスタの投稿画像を見てみると、段々と純は理由が判ってきた。
「…君って、自分の写真は殆ど上げへんのな」
「下手なもの乗っけて、悪目立ちや炎上したらイヤじゃないですか」
「既に君、世界相手に活躍するトップスケーターやからな。ある程度の有名税は割り切らんと」
「それでも自衛に越した事はないです。僕は普通の高校生でもあるんだし」
「それ以前に、こんだけフォトジェニックなスイーツの画像ばっか上げとったら、JKに勘違いされるのも仕方ないわ!」
「折角上手に出来たから、どうせなら少しでも綺麗に可愛く撮りたかったんです!」
お菓子作りが趣味の礼之は、節制が必要な競技生活を少しでも楽しく過ごせるよう、亡き祖母から貰ったレシピを元に様々なお菓子を作ってはインスタに上げていたのだ。

その後、礼之は自身が男性である事の証明も兼ねて、時折自作のスイーツと一緒に写ったり、家族に撮影を頼んで調理中の自分の画像や動画も上げるようにしたのだが、
「以前よりも、男性のフォロワーとラブコールみたいなのが増えてる!?どうして!?」
「──受け入れなさい」
悲鳴を上げる礼之を一瞥すると、彼からの差し入れである『米粉と野菜の手作り蒸しケーキ』を頬張りながら、純は努めて無表情に呟いた。


そんな彼も、ユリオの「レシピ教えろ」コールには、嬉々として応えます。
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