第20章 新しい関係
何も分からないまま、知らないままなのは…やっぱりどうしても……。
佐奈はなかなか眠れないまま…ころん、と寝返りを打ってはまた考えて、やっとうつらうつらする、そんな夜から数日が過ぎた、ある日。
それは佐奈も煉も仕事が休みの、ある週末の昼下がり。
一ヶ月前に受診した精密検査の結果が出るからと、煉は一人、家を出た。
佐奈としては当然一緒に行くつもりだったのに。
「煉? 私も行くよ」
「一人で大丈夫だよ。研究所なんて行き慣れてるし」
「そういう問題じゃなくて」
詳細な結果が出るのは一ヵ月後…とはいえ、まず問題ないだろうというのが当初からの見解だ、が、やはりちゃんと分かるまではどうしたって心配になる。
だから一緒に聞きに行きたいのに。
「結果聞いたら、すぐ連絡するから」
「煉」
やっぱり行く、と佐奈が追いかけようとする、その前で。
ぱたんっ。
無常に玄関の扉が閉じた。
そんなもの、思い切り押し開けて飛び出せば良いのだが。
「?」
すかさず届いたメールに、佐奈は足を止めた。
『すぐ帰るから、良い子で待ってて』
「煉……」
絶対、何か隠してる。
これは直感を通り越した確信だ。