第4章 煉について
誕生日(=擬人化した日付):7月12日
この誕生日から、個体差はあるものの、半年から一年という時間を掛けて擬人研究所内で彼らは生活し、最低限の知識を学んでから『先生』との生活を始める。
逆算すると、煉は10ヶ月ほどで研究所生活を修了したことになる。
種族:狼(赤)
目:赤
性格
第一タイプ:ミステリアス
第二タイプ:エレガント
現在レベル:27
何度も見たし、既に暗記してしまっている情報だが、見るたびに思うところがあるのは『先生』だから…だろうか。
初めて見た時の、狼化した彼の大きな体躯には本当に驚いたし、燃え盛るような色の毛と、同じく真紅の鋭い目には思わず固まって動けなくなったものだ。
「そうそう。あの時も、ここでこうして座ってたら、いきなり飛び込んできたんだよね」
普通はあり得ない展開なのに、上司(シオン)の鶴の一声(?)で煉との生活が始まった時にはかなり頭を抱えたものだが、それも今は良い思い出だ。
初めは赤く光って怖く見えるだけだった煉の赤い目が、今では柔らかく感じることができるようになった。
他愛のない会話ができるようになった。
ささやかなことかもしれないが、それが嬉しいと思える自分が、佐奈は嬉しかった。
そして、彼の現在のレベルは27。
佐奈の元に来た当初、彼のレベルは20だった。
思えば煉は、最初から基本的なことは大体こなせていたが、今では更に応用も色々と利くようになっている。
これまた個体差があるわけだが、研究所内でのカリキュラム修了直後の擬人化レベルとしては、20というのは高い数値だ。
それだけ煉の順応力というのか、能力が高いということなのかもしれないけれど。
「うん。確かに何でもそつなくできそうだもんね」
それは良いことのはずなのに、何だか愚痴っぽくなってしまうのは、煉が何かと佐奈をいじってくるからだ。
「性格…は第一と第二で分類表示してるんだよね。けど、ミステリアスとエレガントかあ。確かにいつも物腰が柔らかというか、丁寧な喋り方だからエレガント…ってことなのかな。けどミステリアスって、あれはミステリアスっていうのかな」