第9章 ロザリオの祈り(ゾロ+α)
「ん・・・痛ッ」
久しぶりに受け入れる男根は、快感よりも痛みをクレイオに与えた。
狭い入り口から侵入してくるゾロをなんとか受け入れようと、汗の玉を額に浮かべながら彼の背中に爪を立てる。
「おい、一回抜くか?」
ゾロは亀頭から数センチ挿れたところで腰を引こうとしたが、クレイオが首を横に振ったので動きを止めた。
「いい。このまま入れて」
膣口が裂けて血が出てもいい。
「“欲しい”と思ってるのは、貴方だけじゃないのだから」
痛みでも、苦痛でも、快楽でも、何でもいい。
早く貴方の“熱”が欲しい。
願わくば、それが母を焼いた炎よりも熱くあって欲しい。
その言葉が、ゾロの欲望に火をつける。
「腹括れよ」
ゾロはクレイオの両脚を持ち上げると、一気に深く挿入した。
一瞬、メリッと裂ける感覚が襲って呼吸が止まりかけたが、すぐ後から身体の奥深くに侵入してくる熱いものを感じる。
「アァッ・・・」
身体の中心を貫かんばかりに挿入されて喘いだのは、苦痛のせいだけではなかった。
頬に感じるゾロの吐息が浅くて熱い。
奥へ、奥へと持っていかれそうになるのを、必死に堪えているようだ。
このまま深く沈んでしまうと、もう後戻りできないかもしれない。
「やべェ・・・もう少し力抜け」
「無理・・・離したくない・・・」
だって、貴方が欲しくて溜まらない。
「テメェ・・・さんざん待たせた挙句に煽りやがって」
なら、このままその身を焦がしてやる。
ゾロはクレイオの頬にキスをすると、絡みついてくる粘膜に男根を擦りつけるように腰を動かし始めた。
途端に襲ってくる快感は、常人なら卒倒するほどの痛みでも耐えるゾロですら顔を歪めるほど。
呼吸と心拍数が上がり、ミホークに斬られた痕が残る胸の皮膚がみるみるうちに赤く染まっていった。
「・・・ッ・・・」
視界の端で揺れるクレイオの乳房。
その尖った先端は、ゾロを誘う小さな果実。
口に入れて舌の上で転がしたらどれだけ甘いだろう。
想像してさらに大きくなった男根をきつく絞り上げてくるクレイオに、さすがのゾロからも喜悦の声が漏れた。