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【ONE PIECE】ひとつなぎの物語

第9章 ロザリオの祈り(ゾロ+α)




「痛ッ」

身を捩って逃げようとしても、右脚を持ち上げるゾロの力が強すぎて思うように動くことができない。
すると今度は、ビリビリと服を裂く音が部屋に響いた。

「服が邪魔だ。どうせ破けてんだからいいだろ」

脱ぐ時間も与えてもらえないまま、洋服を力一杯に剥ぎ取られて下半身を露わにされる。
ゾロはただの布となり果てた洋服を丸めてベッドの隅に置くと、あらためてクレイオの太ももの間に顔を埋めてきた。

「ん・・・」

熱い息と舌の感触が傷口に直接伝わり、確かに痛みもあるはずなのにゾクゾクとした快感が押し寄せる。
でも・・・何かが足りない。

「ゾロ」

クレイオは上半身を起こし、太ももを舐めていたゾロの顔を上げさせた。
ゾロが好んで着ている白いシャツの胸にある一筋の赤い染みを見つめると、“お返し”とばかりにそこを舌でなぞる。

途端、口の中に広がる少し生臭い鉄の味。

ああ、なるほど・・・と思った。


「確かに・・・美味しい」


絶対的な捕食者である、鷹。
その目を光らせながら微笑むと、煽られた猛獣は己のシャツも破り捨てながら、クレイオの唇を塞いだ。

「お前・・・どうなっても知らねェぞ」

「馬鹿にしないで」


貴方の煩悩の前に裸で晒された時、私はいったいどうなってしまうのだろう───


クレイオは首にかけていたロザリオを外し、ベッド脇のテーブルに置いた。
安全なところに置いておかないと、ゾロの勢いだと壊されてしまうかもしれない。


「私はジュラキュール・ミホークの娘よ」


ゾロにとって、これ以上の煽りがあるだろうか。
右手でクレイオの後頭部を掴んで口づけると、舌を絡ませながら左手でクレイオのカットソーを破り捨てる。

「ここでミホークの名前を出すんじゃねェよ」

「萎えた?」

「いや、もっと最悪だ」


ただでさえ抑えきれないほどの色欲に相まって湧き上がる、征服欲。
ミホークと同じ目をした女を屈服させたい。


「おれを途中で止めたきゃ、殺すしかねェぞ」

「私は人を殺さない覚悟を決めたばかりなのに?」

「ああ、だから諦めろ」


ゾロはニヤリと笑いながらクレイオを押し倒し、乳房に食らいついた。








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