第7章 真珠の首飾りの女(ドフラミンゴ)
ローが“世界政府の残したあらゆる研究の証跡”を調べるため、パンクハザードに滞在するようになってから数週間後。
その日、ドレスローザは衝撃的なニュースに騒然となっていた。
“ドンキホーテ・ドフラミンゴ、「七武海脱退」!!! ドレスローザの王位を放棄!!?”
それはきっと、天が定めた運命の序章だったのかもしれない。
13年の沈黙を破ってドフラミンゴに接触してきたローは、ヴェルゴとモネを倒しただけでなく、科学者シーザー・クラウンを人質としてある条件を突き出してきた。
“10年で築き上げた地位を全て捨てて、「王下七武海」を辞めろ”
ドフラミンゴのビジネスの“心臓部”であるシーザーに加え、幼い頃から育ててきたベビー5とバッファローを人質に取られては、ローの条件を飲む他にない。
ドフラミンゴは、一夜にして手に入れたドレスローザ国王の称号を、やはり一夜にして手放すこととなった。