第7章 真珠の首飾りの女(ドフラミンゴ)
「んんッ・・・!!」
クレイオを仰向けに押し倒し、肩を強く押さえつけながら唇の間に舌をねじ込むドフラミンゴ。
呼吸ができず苦しそうに浮かせている細い腰を撫でまわせば、恐怖からかブルブルと震えながらシーツを掴んでいる手が見えた。
サングラスの奥にある瞳は、それを見てどのような感情を浮かべているのだろう。
悦か?
狂か?
ヴァイオレットがゆっくりと解していった花弁を押し広げ、しっとりと濡れたその奥を指で掻き回す。
「アアッ・・・い、いやッ!!」
「嫌だ・・・だと? お前、誰に向かって言っている」
このおれに一切の“拒絶”は許さない。
お前はおれの全てを受け入れろ、それが唯一の存在価値だ。
ドフラミンゴは、そばで青ざめながらクレイオを見つめているヴァイオレットに目を向けると二ヤリと笑った。
「安心しろ、ヴァイオレット・・・お前も一緒に抱いてやる」
「・・・え・・・?」
「何を怯えている? おれとお前の“仲”じゃねェか」
心の中を覗きたいのなら、隙あらば寝首を掻きたいのなら、やってみればいい。
お前にできるのなら、な。
「“影騎糸”」
ドフラミンゴが両手をかざすと大量の糸が噴き出し、みるみるうちに人間の形を作っていく。
そして現れたのは、ドフラミンゴとまったく同じ“人型”。
「コイツも女を抱くことはできる・・・失神させるぐらいにはな」
「・・・ドフィ!」
「お前にはそれなりの敬意を払っていたつもりだったが・・・一度、クレイオの気分を味わってみた方が良さそうだな」
大人四人が寝ても余りある大きなベットで、“糸ジョーカー”に押し倒されながらヴァイオレットは唇を噛みドフラミンゴを見つめた。
しかし、国王は一切の慈悲を見せず、高笑いをしながら元王女の頬を撫でる。
「おれ抜きでお前とクレイオが“秘め事”を楽しんでるとは・・・嫉妬しちまうな、フフフフ」
自分以外の男がクレイオに快楽を与えている姿を見ていると殺したくなってしまうが、それは女でも同じのようだ。
ドフラミンゴの感情をくみ取ったのか、糸ジョーカーが高笑いをしながら荒ぶった肉の凶器をヴァイオレットの胎内に突き刺し始めた。