第7章 真珠の首飾りの女(ドフラミンゴ)
いつの間にか消えている、ヴァイオレットを操っていた“糸”。
そのことに気づいているのか否か、二人は今、自らの意志で互いの身体に触れ、快楽の淵を探していた。
クレイオがヴァイオレットの柔らかい肌に指を滑らせ、胸の突起を撫でれば、元王女の口から溜息が漏れる。
むやみやたらと刺激してくる男性とは違い、くすぐったくて甘い女性の刺激は、これまで感じたことのない気持ち良さをヴァイオレットに与えた。
ドフラミンゴに連れてこられたクレイオと、父を守るために残る決断をしたヴァイオレット。
理由は違えど、自ら望んで王宮に住んでいるわけではない二人は、まるで互いの運命を慰め合うかのようにドレスローザ国王の目の前で禁断の果実を口にする。
「ん・・・」
その姿は薔薇のように華やかで、その所作は百合のように気品に溢れる愛人達の絡み合う光景を、ドフラミンゴは満足そうに口角を上げながら見つめていた。
「───クレイオ・・・」
キスと乳房への愛撫だけに我慢できなくなったのか。
ヴァイオレットの細い指がクレイオの胸からみぞおち、秘部の方へと下りていく。
先ほどまでドフラミンゴに凌辱されていた自分とは違い、クレイオのそこはまだそれほど雫を帯びてはいない。
アンダーヘアが一本もない滑らかな恥丘に手の腹を押し付け、中指と薬指でやんわりと花びらを広げると、クレイオの身体がビクンと震えた。