第3章 ある娼婦と海賊のはなし ~サンジ編~
「あれ・・・クレイオちゃん・・・!」
急に何かに気が付いたのか、クレイオを抱いていたサンジが驚いたように身を起こした。
その拍子に、膣でかき回され軽く泡立った精液や愛液とともに、ズルリと肉棒が抜け落ちる。
「お・・・治まっている・・・」
「え?」
この数日間、絶えず興奮状態にあったサンジ自身が、ようやく満足を得たとばかりに元の形に戻っていた。
「不思議だ・・・何十回マスかいてもまったく治まらなかったのに・・・」
クレイオを一度抱いただけで鎮まってしまうとは・・・
そういえば、チョッパーはこの病気の原因の一つに、“性の抑圧”があると言っていた。
もしかしたら、自分の欲望のために“女は抱かない”と抑圧してきた自分を解放できたからなのだろうか・・・
すると、クレイオがサンジの右手を取った。
「サンジ、これが私の顔」
そう言って、サンジの手を自分の頬に置く。
「これが私の口」
自分の唇に置く。
「これが私の胸」
自分の乳房に置く。
「これが私のお腹」
自分の臍の上に置く。
「これが私のクリトリス」
自分の陰核の上に置く。
「これが私の膣」
自分の肉蕾に置く。
サンジの右手をあらゆる場所に導いたクレイオは、ふわりと微笑んだ。
「覚えておいて・・・今触れた場所全てが、貴方のものよ」
すると、今度は心臓の上にサンジの手を置いた。
「そして、ここが私の心・・・」
トクン、トクン、と心臓の鼓動を手の平越しに感じる。
「どうか海の向こうにいっても忘れないで・・・」
「クレイオ・・・ちゃん・・・」
「いつかまたPSASの症状が出たら・・・私を思い出して、想像の中でもいいから私を抱いて」
貴方の性欲を慰めることができるなら、私は幸せ。
だから、負い目を感じることなく、私を“オカズ”にして。
そうすればきっと、苦しむことなくすぐに症状を治めることができるわ。