第3章 ある娼婦と海賊のはなし ~サンジ編~
「クレイオちゃん・・・気持ちいいか?」
性欲が絡んだ暴力から人々を守るため、男に快感を与える娼婦。
おれはそんな君に、“男”として快感を与えてやれているだろうか。
「き・・・気持ちい・・・い・・・こんなの、初めて・・・」
息も絶え絶えに言ったその言葉は本心だ。
サンジも慣れてきたのか、それまでは闇雲だった腰つきが、だんだんとクレイオの感じるポイントを責め始めていた。
だが、それは同時に、サンジ自身を締め付ける力も強まるというもの。
「アッ・・・サ・・・サンジッ・・・」
キュウキュウとサンジを掴んで離さないクレイオが愛しくて、気持ちと一緒に精管も爆発してしまいそうだ。
「クレイオちゃん、もう・・・」
ダメだ、このままラクになってしまいたい。
力尽きようとしたその瞬間。
サンジの瞳に、微笑むクレイオが映った。
太陽の光を浴び、やっと出会えた自分を愛してくれる人に涙しているようにすら見える。
「───サンジ、ありがとう」
果てる直前に聞こえてきたのは、サンジに対する感謝の言葉。
その気持ちに応えるかのように、サンジはクレイオの身体の奥深くに溜まりに溜まった熱を放出した。
「あ・・・あ・・・」
温かい女の身体に包まれながら、ドクン、ドクン、と脈打ちながら射精する。
その快感と幸福は、言葉で言い表すことができない。
「クレイオ・・・ちゃん・・・」
全てを出し切り、崩れるように倒れ込んできたサンジ。
優しく抱きとめたクレイオは、心から嬉しそうに微笑んでいた。