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【ONE PIECE】ひとつなぎの物語

第3章 ある娼婦と海賊のはなし ~サンジ編~





この島の“闇”は、港町の裏にある小さなホテルにあった。
その一番上等な部屋に今まさに、男の荒い息遣いが響く。


「・・・うぅ・・・あ・・・」


太陽の光が差し込まないよう、しっかりと閉じられたカーテン。
床に散らばった衣服には海軍の紋章。


「ああ・・・最高だ、クレイオ」


裸で横たわる男にまたがり、舌で胸の突起周辺を刺激しながらそそり立った男根をゆるゆると擦り上げる。
恍惚とした表情で髪を撫でてくる客に、クレイオは冷めた瞳を隠しながら口元だけで微笑んだ。

「今日は・・・どれくらい一緒にいられるの?」

「そんなに長くはいられない。政府が問題視する海賊団がこの島に来ていると連絡があったから、昼過ぎには出なければ」

「そう・・・」

なら良かった。
では、イカせるのは一回だけで済みそう。

娼婦は唇を唾液で濡らすと、長い髪を耳にかけながら血管が浮き出た竿を口に含んだ。
その途端、客の口から嬌声が漏れる。


「クレイオ、クレイオ・・・!」


そんなに名前を呼ばなくても聞こえている。
もっと善くして欲しいの?


漂う月下香の香りが、客の興奮をさらに高めていく。
クレイオはいったん口を離すと、亀頭から滲み出ている先走りを指で掬い取った。
それを長い時間かけて解していた客のアナルへとあてがう。


「もっと気持ち良くしてあげる。もう他の誰も抱きたくなくなるほど───」


男の絶頂など意のまま。
限界を見極めた上で、自分の意志では抜け出せないほどの快感を与える。

“外”と“中”の両方を同時に愛撫され、客は無防備な姿をさらけ出しながら腹の底から喘ぐしかなかった。





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