第9章 ロザリオの祈り(ゾロ+α)
「あっ・・・」
性欲に溺れることは、剣士にあるまじき行為だと思っていた。
だが、“鷹の目”を持つ女を前にした時、自分の中の戒めはいつも音を立てて崩れ去る。
この女を抱きたい。
善がらせて、泣かせて、果てさせて、最後は泥のように二人の身体を溶け合わせたい。
そんな欲望に背を向けることができず、顔を合わせれば“抱きたい”と求めるようになった。
「ンッ・・・ゾロ・・・!」
そんな自分を、彼女は“最低な男”だと呼ぶ。
最初の頃は嫌悪感たっぷりに、今は嬉しそうに微笑みながら。
「おい、クレイオ・・・ッ・・・」
先ほどの行為の余韻でかなり敏感なままとなっている膣内へ腰を沈めながら、ゾロは組み敷いているクレイオの顔を自分の方に向けさせた。
「おれはお前を抱く時に加減するつもりはねェし、そもそもできそうにねェ」
「・・・ゾ、ゾロ・・・? あっ・・・」
すっかりとゾロ自身の形に馴染んでいるクレイオの蜜壺だが、その言葉を聞いた瞬間、怯えたようにその入り口を窄める。
しかし、すでに侵入している男根は、容赦なくその内壁を強く擦り上げた。
「そんくらいお前が欲しくてたまらねェし、おれの子を孕ませてェ」
「・・・な、なにを言って・・・」
「おれにもそれができるなら・・・惚れた女と命を残してェと思う」
───海賊だって、それくらいの願望は持っている。
「ゾロ・・・」
“ゾロかもしれねェし、お前がこれから出会う男かもしれない。誰でもいい、お前が“コイツだ”と思う男と一緒に、命を残して欲しい”
シャンクスが繋ごうとしている、“ひとつなぎの物語”の一部に、私もなれるのだろうか・・・
「クレイオ・・・お前は“赦して”くれるか?」
乱暴で、身勝手な愛情だ。
海賊がお前を愛することを、それでも赦してくれるか?