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嫉恋

第17章 悲しみの結末




結局、花織は吹雪の心の悩みを解消できなかった。

勿論そんなにすぐに彼の心を縛り続ける鎖を解くことなどできないとは分かっているが、花織はもう自分がどうすればいいのか分からない状態だった。吹雪の為に自分が何をできるだろう、考えても話を聞いて傍に寄り添うことしかできない。それ以上の彼の悩みを解決するような助言は花織にはできなかった。

そんな花織の悩みの上にさらには風丸に対する心配も募る。今日も彼に会うことができなかった。……本当に嫌われてしまったのかもしれない。花織は鞄の紐をぎゅっと握る。彼は明らかに自分を避けている。仕方のないことだとは分かっていても、やはり堪える物がある。

「花織!」

帰り道、花織が俯いて考え事をしていると、衝撃が背中に走った。花織はその衝撃によろめき思わずふら付いてしまう。自分の背中を叩いた人物を振り返れば、笑顔を浮かべたリカが花織の背後に立っていた。

「リカちゃん……、どうしたの?今日は円堂君の家に泊まるんじゃなかったの?」
「せやで。でも時間あるし、久しぶりに花織と女子トークでもしたい思うて。ダーリンもどっか行くところがあるみたいやしな」

なるほど、と花織はリカの言葉に納得する。リカは強引に一之瀬に付きまとっている様に見えるが、一応彼のプライバシーは尊重できる人だ。だからこそ、今みたいにたとえ見知らぬ地であっても彼から離れ、時間を潰すこともあるのだろう。

「ちゅーわけや、花織!一緒に可愛いカフェでも行かへん?お勧めの店とかあったら教えてーな!」

がしっと花織の肩を抱いてリカがウィンクをしてみせる。花織はそんなリカの明るさにふっと笑った。偶にはそういうのもいいかもしれない。そう思いながら花織は頷いてリカの言葉に答えた。
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