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嫉恋

第2章 想いのすべて




イナズマキャラバンに乗り込み、東京から出発して約5時間。一行はようやく、エイリア学園の襲撃に遭い、総理が誘拐された現場である巨鹿像のある奈良鹿公園へとたどり着いていた。初めはもちろん警察関係者が周囲を囲って現場検証などを行っているため、中へ入れてもらうことはできなかったが理事長の力にて何とかすぐに公園内へと入ることができた。

「エイリア学園の手がかりって、具体的に何を探せばいいんでしょう?」

花織は探索をしながら、共に行動をしている鬼道に問いかけた。二人はキャラバン内からずっと二人きりで話し込んでいて、そのまま持続して手がかりを一緒に探そうということになったのだ。

「さあな……。だが、何かあるはずだ」

悩むような表情をしている花織に鬼道が言う。正直に言って何かわからないものを探すというのはとても難しいことだった。鬼道自身もあまり見つかることに期待はしていないような口ぶりをしている様に感じられる。

「だが今日は、巨鹿像完成の記者会見だった。きっと多くの観覧客がいたはずだろう、恐らくそちらの方が手がかりが見つかるような気がするんだがな」
「でもせっかく公園内に入れたんですから、探すしかないですよね……」

うーん、と難しそうな顔をして花織が首を傾げる。鬼道はそんな花織の表情をじっと見つめていた、そしてふと全く現状に関係の無い言葉を漏らす。

「お前、俺と二人で回ってよかったのか?」
「え?」

花織が唐突な問いかけに首を傾げた。単純に疑問そうに花織はどうしてですか、と鬼道に問う。花織にとっては別に良いも悪いもなかった。ただ単純に鬼道と話していたからそのまま一緒に探索することになった。それ以外に理由はない。強いて言うならば、鬼道の話が楽しいから……、だからだろうか?
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