第2章 女泣かせの糸(高杉甘裏)
「もうイったのか。……こっちもほしくなるだろ」
「え?……やああああっ」
とろとろに溶けた蜜壺の中に指を押し入れられた。
「やあああああっ、あっ、あっ……イってるのにい、やめ……」
声が、快楽の喜びに震えている。
晋助さんは、そんなあたしをニヤニヤしながら見下ろしていた。
「ん?嫌じゃねえだろ。銜え込んで離さねえじゃねえか」
「あ……」
その言葉にゾクゾクする。
指、だけじゃなくて、違うものが、欲しくなってしまう。
「嫌ならやめるぜ」
「そ……じゃ、ありんせん……」
「じゃあ、何だよ」
意地の悪い笑みを浮かべながら、あたしの反応を眺める晋助さん。
あたしは必死でねだった。
「あの……晋助さんの、おくんなんし」
あたしを見下ろした晋助さんは、ふふ、と、笑った。
「俺の、何を」
あたしは堪えきれず、晋助さんの股間に手をやった。
熱を帯びたそれ。
「これ、で、可愛がっておくんなんし……」
「そんなに、欲しいか?」
「……っ」
あたしは涙でにじんでしまう晋助さんの顔を見ながらうなずいた。
「涙目になるくらい、コレが、欲しいか」
「欲しい、で、ありんす……」
「じゃあ、おめえさんの口で証明してみろよ」