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【銀魂裏】秘蜜の花園【短編集】

第1章 甘い野獣(銀時甘裏)


美咲ちゃんは、万事屋の客だ。

元彼につきまとわれるようになったという彼女が、憔悴しきった顔で万事屋に来たとき、俺はその日のうちに引っ越しを提案した。
ストーカーが待ち構えてるかもしれない自宅に彼女を帰すのは危険だった。
とりあえずその日からウィークリーマンションに入ってもらうことにし、俺たち三人は引っ越し業者を装い、彼女の家財道具をトラックに積んで安全な場所に移した。
案の定、彼女の自宅からは多くの盗聴器が見つかり、彼女を絶句させた。
自宅から離れたとしても、職場は元彼に知られてしまっているから、俺は新しい恋人のフリをすることにした。

そう、最初はフリだけだった。
彼女の職場の前で待ち合わせ、ウィークリーマンションまで送って帰る。
女性相手に役得だな、とは思ったけれど、こういった依頼は今までもあったから、あくまで仕事として割り切っていたし、彼女も納得してくれたように見えた。

恋人のフリして、一緒に食事をしたり、時には買い物したり。
神楽も新八もよくなついていたから、恋人のフリはかなりうまくいっていた、と思う。
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