第2章 女泣かせの糸(高杉甘裏)
晋サマこと高杉晋助から、とろとろに愛される方法、教えます。
解放される前の吉原から、解放されたあとの吉原へ。
細い絆を手繰る物語。
女泣かせ、という言葉がありますが、
これは、つれない態度をとって女を嘆かせる男、という意味だけでなく、
閨の中で女に艶めいた声を上げさせる男、という意味があるのだとか。
史実の吉原では遊女とは音楽で客をもてなす芸者は別だったそうですが、
銀魂の吉原では日輪も三味線を弾きますから、
夢主もそういう一人の遊女、花魁である百合花(ゆりか)であります。