第1章 甘い野獣(銀時甘裏)
物欲しそうに上気した顔が俺を見上げている。
俺はニヤリと笑いながら、とぼけた声で言う。
「どうしたの?そんな顔して」
わかってるよ。
まだまだ物足りないんだろ?
「ちゃんと言ってくれないとわかんねえよ」
もっともっと欲しいんだろ?
「あ……」
「ん?」
俺は、ちゅっ、と口づける。
可愛くおねだりしてみろよ。
「銀さん……」
「ん?何?」
「あの……」
そうそう。そうやって上目遣いで、頬を染めて。
獣の前で言ってみろよ。
美咲は、消え入るような声で言った。
「……挿れて、くださ…い…」
はい、よくできました。
「いやらしいおねだりだね」
俺はそう言いながら、とろとろの蜜壺にまた指だけを這わせる。
「ああ……っ」
「舌でも指でも物足りなくなっちゃった?」
「ん……あ……銀さん……おねがい……挿れてくだ……さ……」
「そんなに挿れてほしいの?」
「あ……おねがい、します……おかしくなっちゃ……」
「じゃあ、俺の言うこと聞いてくれる?」
「うん……もうっ、なんでも……しますからあ……」
オイオイ、こんなとろけたような声でおねだりしちゃって。
ほんとたまんねえな。