第1章 甘い野獣(銀時甘裏)
余韻に震え、焦点の合わない瞳が俺をぼんやり眺めている。
唇を滑らかな首筋に這わせ、今度は指で彼女の敏感なところに触れる。
「クリだけでイくと、ここも欲しくなるでしょ」
とろとろにとけた蜜壺が俺の指を難なく飲み込んでゆく。
「あ……っ」
「うまそうに飲み込むね」
「や……っ」
「ちゃんとほぐしておかないとな」
滴る雫が俺の指を濡らす。
こんなに垂らして、指がふやけるんじゃないかと思うくらいに。
「気持ちいい?」
声を上げることもできずに、俺の腕にしがみつきながら、こくこくとうなずく美咲。
中指を曲げると、コリコリした感触がして、その身体が跳ねた。
「あ……っ!」
ああ、ここがいいんだね。
元彼に開発されちゃったのかなあ、でもまあ銀さんも堪能させてもらうけど?
「やっ、銀さん……そこっ……」
「そこ、何?」
「イっ……」
「い?」
「イッちゃ……」
「へえ、美咲はここも好きなんだ」
「あん……あ……イく……」
「イッていいよ」
今度は俺の指で思う存分イかせてやるよ。
「あっ、あ、ああ……やあああああっ!!」
彼女の身体にぎゅっと力が入り、ぷしゃっと透明な液体が噴き出してきた。
「あ……あ……あ…」
目を見開いたまま、ガクガクと震える身体。
肩で息をしている美咲の耳元に囁いてあげる。
「気持ちよすぎて、潮吹いちゃった?」
「あ……ごめんなさ……」
「謝る必要ないって。美咲が感じやすい身体で、銀さんうれしいなあ」
余韻が残っているのか、時折びくびくっと震えながら、生理的な涙がこぼれた。
俺はその涙を舌でぬぐい取る。
こういう女の涙は好き。
つーか、たまんねえよな。