第1章 甘い野獣(銀時甘裏)
もう一度口づける。
潤った瞳に、余裕のない俺が映っている。
「美咲、って呼んでいい?」
「ん……」
「美咲……美咲……」
彼女の身体を感じながら、何度も名前を呼んで、耳を愛撫していく。
「チョコより、美咲の方が美味いね、きっと」
「ん……何言って」
「目の前に、こんなとろけるようなごちそうがあるんだからさ、美味しくいただいちゃうよ?」
「あ……」
首筋に唇を這わせる。
「この着物可愛いよね。でも、獣の前でこんなそそる格好してたら、すぐ食われちゃうよ」
「だって……銀さんが」
「そう。すぐ食えるように選んだの」
俺は着物の合わせをぐっと開いた。
「あ……っ」
綺麗な鎖骨に舌を這わせる。
赤と黒のレースで彩られた胸にそそられる。
「可愛い下着つけてんだ」
「……っ」
「銀さんのために選んでくれた?」
恥ずかしそうに顔をそらせる美咲。
こんなに男ウケするような下着つけて俺のところに来るなんて、やっぱりちょっとは俺にこうされること、期待してたんじゃねえ?って思っちまうよな。
後ろに手を回して下着を外し、帯をゆるめる。
白い滑らかな胸。
「あ……や……はずかしい……」
「何で?綺麗じゃん」
そう言いながら、片方のつぼみをつまむ。
「ひゃ……」
「気持ちいい?」
「ん……あ……」
可愛い声をあげるその顔を眺めて、もう一つのつぼみに舌を這わせる。
「やああ……あ……」
甘い声が漏れる。
「胸だけでこんな感じちゃうんだ。エロい身体してるね。……銀さん、エロい女、大好き」
「ああっ……」
「もっともっと、いやらしい身体にしてやりてえなあ」
「ん……っ」
「だからさあ、俺のことだけ感じてろよ」
俺は滑らかな肌に唇を這わせ、強く吸った。
「あ……はあ……っ、そんなところ……ダメ……痕がついちゃ……」
可愛い文句は無視して、胸にたくさんの痕を散らす。
白い肌に赤い花が咲いたみたいに。
短い着物の裾を膝で割り、やや強引に下着を下ろすと、チョコよりとろけた、チョコより美味しそうなそれが俺を誘っている。
「もうとけてきてんじゃん」
「や……」
「そんなに気持ちよくなっちゃった?」
「あ……」
恥ずかしそうに顔をそむける美咲。
俺は着流しを脱ぎ捨てた。