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【銀魂裏】秘蜜の花園【短編集】

第1章 甘い野獣(銀時甘裏)


2月14日午後7時半。
オムライスを食べ終わったあと、俺は美咲ちゃんに聞いた。
「チョコレートなら、緑茶より、コーヒーとか紅茶かな」
「あ、いいのに銀さん。気を遣わないで?」
「気にしなくていいって」
コーヒーと、銀さんオリジナルのいちご牛乳入りカフェオレのカップを置き、彼女の隣に腰を下ろす。
「今日の着物、一緒に買い物行ったときに買ったやつだろ?」
「うん……覚えてくれてるの?」
当たり前だろ。可愛すぎて……思わず中身を想像しちゃうぜ。

この前、インフルエンザで倒れた美咲ちゃんを見たときも正直ヤバかった。
熱にうかされた顔が、まるで、愛撫されて熱を帯びたように見えて。
寝ている美咲ちゃんに、こっそりキスしてしまった。
理性で何とか押さえつけたけど、何度そのまま押し倒そうかと思ったかしれない。
でも、男でつらい目にあった、しかもインフルエンザでダウンしている女性に、そんな乱暴なことができるわけもなくて。
俺は手だけ握った生殺し状態のまま、朝まで過ごしていたのだ。
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