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彼女はボクに発情しない

第18章 誘惑のポルカ


☆☆☆
いよいよ今日で予備校生活も終わりだ。

あー疲れた。本当に。

まあ、後半はと優子のことが気になりすぎてほとんどボケーっとしていたからあんまり身になっていなかったけど。

「あー終わったー」
ぐっと伸びをする。教室を出ると、いつものようにと優子が待っている。
本当に仲良くなったな、あの二人。

ボクとしては、に仲良しの女の子ができるのは大歓迎である。
ただ・・・なんか、この二人、ちょっと変な緊張感があるんだよなー。

夏期講習の途中から、優子は一段と綺麗になった気がする。ある時気づいたが、唇のあのプルプルはリップのせいだったのだ。そのつもりで見ると、服も派手ではないが、可愛いらしいし、うすく化粧もしているようだった。

そして、。そんな優子ちゃんに触発されたのか、もなんだか可愛くなった。
肌がよりなめらかで目元もパッチリしている。もともと、は目が魅力的な女の子だ。そんなが目元をきれいに見せていると、それだけでいつもよりも数段美人に見える。

お化粧ってすごいな・・・。

二人が手を振ってくる。まあ、とにかく一緒に帰ろう。
いつものように女子二人にサンドイッチされて、予備校のエントランスを出る。今日も抜けるような青空でよく晴れている。

このサンドイッチも今日で終わりかと思うと、若干残念な気がする。当初は戸惑ってはいたくせに、と自分でも思うのだが・・・。

今日は珍しくふたりとも黙っていたが、駅までの道の半ばまで来たとき、優子が口を開いた。

「ねえ・・・よ・・・陽太くん」
あれ?優子はボクのこと『高山くん』って呼んでなかったっけ?陽太くん?
「あのさ・・・今日の午後、もし時間あったら、映画、行かない?優待券が二枚あって、わ私、陽太くんと行きたいなって思ってさ」

どきりとする。
これって・・・で・・・デートのお誘いですか!?

心なしか、右隣にいるがひゅっと息を吸うような音が聞こえた気がする。

「え・・・と・・・特に予定はないけど・・・」
「よかった!じゃあ、一旦うちに帰ってから、12時30分に駅前に来て。ご飯も一緒に食べよう♡」

語尾にハート付いている・・・。いかん、優子の可愛らしさにドギマギする。
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