第25章 波乱の奇想曲
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意識の焦点が合ってくる。記憶のピースが再構成され、自分がしでかしたことが理性の元で検証され始める。
陽太が私をギュッと抱きしめてくれなければ、もしかしたら大声で叫んでいたかもしれない。
・・・嘘・・・嘘・・・私・・・私・・・。
ボロリと涙が出る。
恥ずかしさ、ではない。恐怖だ。
もう少しで、自分の人生を台無しにしてしまったかもしれなかった恐怖。
なんで・・・発情した私・・・なんであんな事考えたの!?
陽太が真っ青な顔をしていた理由がわかる。抱きしめている陽太の身体が心なしか震えている。
「ごめん・・・ごめん・・・。遅くなった。遅くなっちゃった・・・。」
謝り続ける。
今まで、こんなことをしたことはなかった。
少なくとも、あんな風に自分をさらけ出すようなことはかろうじてしなかったはずだ。
なのに、なんで!?
「陽太・・・」
怖い・・・怖いよ・・・。
次、発情したとき、私は、何をしてしまうのだろう。
ギュッと、陽太が抱きしめる手に力を込めてくれる。
それだけが、今、私を現実につなぎとめる唯一のアンカーだった。