第18章 誘惑のポルカ
ぽん、と無言で右肩が叩かれた。何か殺気に似たものを感じ、ギギギっときしんだ音がしそうなほどぎこちなく右側を振り向く。
今度はが笑顔で言った。
「陽太、明日暇?暇なら、一緒にゲームポリスに行かない?久しぶりに陽太と勝負したい」
ゲームポリスとは、体感ゲームを多数用意しているアトラクション施設の事だ。ずっと、確か中学生くらいのときにと一緒に行った事がある。あのときは家族でだったが。
「え・・・いいけど」
がこんな誘いをしてくるなんて珍しい。一体どういうことだろう?
「じゃあ、明日は朝から行こう!9時には迎えに行くから準備しておいてね♪」
音符がついてる・・・。溢れる笑顔が眩しい。
こっちも上機嫌だ。いったい、なんだ?
突然、キュッと左手が握られた。どきりとする。
「陽太くん、今日の午後、楽しみにしてるね」
うるうるとした目で優子が見つめてくる。はわわわ・・・可愛い・・・。
すっと右手にの手が添えられたので、そちらを見ると、も飛び切りの笑顔だ。
「私、陽太と出かけるの久しぶりだから、楽しみ♪明日、よろしくね」
な・・・なんだ・・・このシチュエーションは・・・。
ボクの頭の中に一瞬よぎった言葉があった。
『モテ期』
今が、それなのか!?
に、優子に・・・モテてる?なんで?どうして?
と、とにかく・・・約束したからには、行かねば・・・。
嬉しさと混乱で頭がぐるぐるしたまま、ボクは家路についた。