第16章 愛しき人を想う独奏曲
身体がじわりと温かく、とてもリラックスできる。
とっても幸せな感じだ。
もし、今、高山くんに抱きしめてもらえたら、きっと深く、深く満足できるだろう。
こんな感覚をさんはいつも感じているの?
なんだか、それは、とても羨ましいことだった。
弱いながらも初めてのオーガズムを感じ、私の意識はふわりふわりと闇に落ちていく。そのまま、気持ちの良い、眠気に包まれていく。
いいなあ・・・私も・・・、私も、高山くんに・・・
私も・・・してほしい・・・。
でも、高山くんの彼女はさんで・・・。
お互いにあんなに深く愛し合っていて。
あれじゃあ、私の入り込む隙なんて、端からなかったんだ・・・。
エクスタシーの余韻が、体の中でじわりと涙に変わる。
目からゆるゆると温かい涙がこぼれた。
初恋が・・・終わってしまった。
暗い部屋の中、溢れる涙をそのままに、私はいつの間にか深い眠りに落ちていった。